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おっこん(御九献 /お酒 /三光院のお料理解説)

 三光院ではお酒は正統なものになります。 「精進料理でお酒を飲んで良いのですか?」 「お酒を飲めることにびっくりしました」 三光院でお酒を勧めるとこのような反応が時々返ってきます。中には批判的な態度を示す方もいらっしゃいます。 確かに他所のお寺さんにおいては「般若湯」や「薬湯」などと称して、お酒ではない、これは薬である、などと誤魔化しながら飲むものと扱われているのも確かです。 不殺生戒――生き物を殺さない 不偸盗戒――盗まない 不邪淫戒――不適切な性行為をしない 不妄語戒――嘘をつかない 不飲酒戒――酒などによって放逸になることを避ける 上記は仏教における五戒。飲酒を諌めています。 」 しかしながら、三光院が継承しているのは比丘尼御所の文化です。 比丘尼御所ではそもそも仏様、神様、皇室を等しくお祀りする文化がございます。 これは神仏習合とは異なる流れのお話です。 通玄寺(今はもう存在しない三光院の文化の源流)は足利義満将軍が祖母を開山として創設しました。娘たちも比丘尼御所に入寺していますが、開山は祖母である必要があった。理由は天皇の男系の血筋にあります。 比丘尼御所においては、神様は先祖でもあるわけです。 当然のように、御神酒文化がございます。西井香春先生も毎朝、神様にお酒をお供えします。仏様にはお酒はお供えいたしません。 神様にお供えするのが御神酒(ごしんしゅ)です。それをおすべり(下りいただく)すると、同じ文字のままですが、御神酒(おみき)となります。 したがって三光院では、お酒はいただきもしますし、お料理にも使うのです。これは正統なものとして扱われます。 」 一方で、味醂は使いません。これを伝えるとまだ不思議がる方が多い。 アルコールなら何でも使って良いとはならないのです。 味醂を神様にお供えすることはありませんよね?従って使うこともありません。 また、味醂は関東で生まれた新しい文化でもあるのです。 味醂の発祥については、中国由来のものと、日本由来のものがあります。どちらも正しいと思われますが、いずれの場合も調味料としてではなく、甘いお酒としてです。 日本で味醂の原型が文献(『駒井日記』など)に登場する16世紀後半(戦国〜安土桃山時代)の舞台は、京都や大阪などの上方(関西)です。 当時は調味料ではなく、「お酒が弱い人や女性が飲むための甘い高級酒」として...

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